気が付けばアグリコラを遊び続けて8年以上が経ち、プレイ時間は1,000時間を超えました。
定期的にアグリコラのために集まり散じ、2017年からはアグリコラの大会を勝手に開催するに至っています。
このレベルで愛し続けているボードゲームはアグリコラ以外にありません。
それは僕だけでなく、数年数千時間単位でアグリコラに傾倒するアグリコラーたちは全国に存在しています。
一体なぜなのでしょうか?
当記事ではアグリコラを愛して止まない僕が、アグリコラの面白さの分析に挑戦してみます。
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ワーカープレイスメント×カードゲーム
アグリコラは農業がテーマで、各プレイヤーが個人ボードに農場を作くボードゲームです。
ゲーム開始時、各プレイヤーに2人のワーカーがおり、ワーカーを使って畑を耕したり家畜を飼ったりして農場を充実させることが目的です。
いわゆるワーカープレイスメント(以下ワカプレ)というゲームシステムです。
アグリコラはワカプレのゲームとして紹介されることが多いですが、アグリコラの真の魅力はカードゲームの要素にあると思っています。
14枚の手札を持ってゲームをスタートしますが、手札を決めるドラフトしているときはアドレナリンがドバドバ。
まるでソシャゲのガチャです。
お金がかからないガチャなので安心
カードの強さがピンキリなので、強いカードや強いコンボが組み合わさったときのテンションの上がり方は半端ないです。
バレないようにポーカーフェイスを心がけています
時間がないとき、手札のドラフトだけやっても十分に楽しめるくらいのワクワクがあります。
ドラフト後に14枚の手札が揃い、プレイングでの構想力が問われます。
どのタイミングでどのカードを出していくか?うまくカードをコンボさせて活用できるか??
構想通りにうまくいってニヤニヤすることもあれば、ゲーム展開に合わせて柔軟に対応できてほくそ笑むときもあります。
もちろん強い手札をうまく活かし切れないときもあり、そもそもドラフトが間違っていたのか?プレイングが悪かったのか?と反省の渦に飲み込まれることとなります。
数百枚のカードが生み出す無限の可能性が、アグリコラを一生遊べるボードゲームにしています。
ゲームの進化とリプレイ性の低下
アグリコラのゲーム作家であるウヴェ・ローゼンベルク氏が制作したアグリコラ(2007年)、カヴェルナ(2013年)、オーディンの祝祭(2016年)をプレイしました。
オーディンの祝祭のレビューに書いた通り、後年のゲームになるにつれてゲームシステムが洗練されていきました。
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天才ゲームデザイナーウヴェ氏の集大成「オーディンの祝祭」のレビュー・感想・愛【ボードゲーム】
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ただ、洗礼されたと同時に失われたリプレイ性の高さが、アグリコラにはあります。
初心者殺しのボードゲーム
アグリコラには数百枚というカードが存在します。
組み合わせを考えると無数のコンボがあり、知っている人と知らない人には大きな差が生まれます。
アグリコラは、経験者と初心者が同卓すると初心者側が嫌な思いをする危険が多く孕んでいます。
手札カードは非公開なのでアドバイスがしづらく、初心者がカードの効果の勘違いしたり、コンボする前提でプレイしていたらコンボしない、といったことが起きがちです。
また、経験者側ばかりがカードをコンボさせて気持ちよくなります。
アグリコラに続くカヴェルナでは非公開情報がなくなり、オーディンの祝祭では職業カードが非公開とはいえゲーム全体に占める割合が減っています。
非公開情報の減少は、初心者殺しの可能性を削りました。
進化とリプレイ性の低下
ウヴェ氏のボードゲームは面白い要素を増やし、ストレス要素を減らす方向で進化しています。
カヴェルナやオーディンの祝祭とステップアップしてきたにも関わらず、アグリコラに未だ熱狂しているボードゲーマーが星の数ほど存在しているのはなぜか?
それは大量のカードたちによるリプレイ性に他なりません。
冒頭でアグリコラの真の魅力はカードゲームの要素と書いたのは、数百枚のカードの組み合わせが生み出す毎回違うゲーム展開こそが、アグリコラの1,000時間に耐えるリプレイ性を生んでいるからに他なりません。
2007年のゲームに関わらず未だに発見があり、新たな手筋が開発されています
ちなみにオーディンの祝祭は200時間で攻略を終えています。
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オーディンの祝祭:200時間費やして研究した戦略をすべてまとめる【攻略最終版】
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強い変化の研究をやり切った感があったので、オーディンの祝祭のオリジナル島を作って集大成としました。
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アグリコラの面白さ
アグリコラの真の面白さはカードゲームの要素だ!と言い切りましたが、ボードゲームとしての完成度が極めて高いです。
特に優れていると感じる2つの要素を紹介します。
アグリコラの面白さ
- 農場ボード
- 3つの拡大再生産
農場ボード
アグリコラの面白さの1つに、「農場ボードを自分の手で作っていく」という点があります。
ボードゲームを遊ぶ上で、アナログチックにコマを試行錯誤して配置するのは面白いポイントです。
ゲーム開始時にスカスカの農場ボードが埋まっていくだけで楽しいです。
上達してくると最終盤面が充実くるので、視覚的な喜びがあります。
3つの拡大再生産
アグリコラには3つの拡大再生産が用意されています。
3つの拡大再生産
- 増員
- 家畜の繁殖
- 種まき
アグリコラは増築増員していくのが最初の小目標として設定されています。
ワーカーを増やしてアクション数を増やすのは、やれることが増えていくので明快で楽しい。
増築増員以外にも「家畜の繁殖」「種まき」という拡大再生産が用意されています。
上達してきて気付いたのですが、家畜の繁殖と種まきを序盤にするのも十分に強いということ。
非常に優れたゲームシステムで、驚きを隠せません。
序盤定石の記事に、拡大再生産ルートをまとめたので紹介しておきます。
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アグリコラの序盤定石「ステージ1の4つの拡大再生産」こそが戦略の肝【攻略動画あり】
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初心者同士ではじめるのがおすすめ
アグリコラは熟練度の差が大きく出るので、みんなが初プレイな状態で遊ぶのがおすすめです。
僕は100戦以上遊んだ猛者の中に放り込まれたので、ぜんぜん勝てないし、他のプレイヤーが話している言葉が意味不明でした。
初心者殺しのボードゲームと書いた通り、熟練者と初心者が同卓すると嫌な思いをする危険もあります。
だからこそ、まだアグリコラをやったことないメンバーで遊ぶことを推奨します。
アグリコラのルール説明動画を用意したので、詳細なルールが知りたい方はご覧ください。
ボドゲニストのYoutubeチャンネル登録をしてもらえると、大変喜びます。ボードゲームの動画を配信しています。
まとめ
アグリコラは2008年にドイツ年間ゲーム大賞の複合ゲーム賞と、ドイツゲーム大賞を受賞したボードゲームです。
また、BGG(BoardGameGeek)のランキングで高順位の大人気ゲームでもあります。
その面白さは認められており、はまる人は一生遊ぶことができるコスパの良い名作ボードゲームです。
以下の要素が当てはまった場合、特におすすめします!
おすすめな方
- ワカプレが好き
- カードゲームが好き
- 中量級ボドゲの一歩先の世界を見たい
- 同じゲームを何度も遊びたい
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・(参考)古民家宿タカハウスのグループ貸し切りでの楽しい使い方【愛知県新城市】
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