農業ボードゲーム「アグリコラ」にどハマりしている、ボドゲ宿タカハウス管理人のタカです。
僕は旧版の5人アグリコラをよく遊んでおり、造詣が深くなってきました。
平均点が50点を超えるようになってきており、戦略記事も書いています。
-
アグリコラ攻略講座「50点を取るための戦略と基礎知識」【動画あり】
続きを見る
そんな中で、数年ぶりに拡張「泥沼からの出発」(以下泥沼)をプレイしました。
アグリコラにのめり込んだ今だからこそ良く分かる、非常に優れた拡張であることに驚きました。
当記事では泥沼のレビューと戦略についてまとめていきます。
記事の信頼性
目次|読みたいところにジャンプ
基本と泥沼の違い・改善点
アグリコラの基本と泥沼の違いを羅列します。
アグリコラ基本を知っている前提で書き進めていきます
- 特別アクション
- 燃料
- 馬
- 大進歩14枚追加
基本的なゲームの進行は同じで、上記の4要素が加わりました。
それにより、プレイ時間が1.5倍くらいになります。
上記の要素の簡単な説明と、アグリコラ基本のどの部分が改善されたのかを解説します。
追加要素:特別アクション
特別アクションは、ワーカーを使わないアクションです。
1度使われた特別アクションは、他のプレイヤーが2飯を場に支払うことで使うことができます。
1ラウンドに2度使われた特別アクションは、もう使うことができません。
特別アクションでは、木材を手に入れたり、畑を耕したり、燃料を手に入れたり(燃料については後述)、進歩を使うことができます。
泥沼の特別アクションは、スタートプレイヤー(以下スタプレ)位置による番手の不利を緩和しています。
アグリコラ基本では、スタプレ位置が非常に重要でした。
スタプレ位置が偏り、番手が悪いプレイヤーは拡大再生産のベースとなるアクションが取れなくて詰むことがあります。
ベースとなるアクション例:増員・木材・畑など
ワーカーを使わずにできる特別アクションが強いのは言うまでもないですし、特別アクションが拡大再生産のベースとなる木材取得や畑となっています。
スタプレ位置は依然として影響はありますが、番手の悪さによって拡大再生産ができず詰む可能性はほぼなくなったと言えるでしょう。
近年のゲームではスタプレというアクションを作らない、または影響を小さくするゲームが増えています。
アグリコラのゲームデザイナーウヴェさんが後に作った「オーディンの祝祭」や、ユーロゲームの名作「テラミスティカ」などは、ラウンドの最後にワーカーを動かしたプレイヤーが次のラウンドのスタートプレイヤーになる設計になっています。
スタートプレイヤーアクションを残したまま、特別アクションによってスタプレ位置の影響を緩和したのは非常に面白い解決法だと感じました。
追加要素:燃料
泥沼では家を暖房する「燃料」という概念が加わりました。
収穫時に家の数だけ燃料または木材を払います。
改築すると断熱性が上がり、収穫時に支払う燃料が減ります。
レンガの家は燃料マイナス1、石の家はマイナス2
泥沼の燃料システムは、増築増員の強さを軽減しています。
アグリコラ基本では、増築増員を目指し、早期に4人にするプレイがかなり強いです。
増築増員は競合し、家族少進歩のめくれやスタプレ位置によって増築増員がスムーズにできるかが決まります。
展開に恵まれて増築増員できたプレイヤーと、増築増員できなかったプレイヤーに大きな差が生まれる弊害を、燃料システムによって緩和しました。
木の家でがんがん増築したプレイヤーは支払い燃料が増えるという形で足枷があり、後追いプレイヤーにとっては早期にレンガの家に改築して支払い燃料を減らすルートが強化されています。
とりあえず増築増員すれば良いということではなくなっており、ゲームバランスが良くなっています。
追加要素:馬
泥沼では新たな家畜「馬」が導入されています。
馬はその他の家畜同様に繁殖します。
馬は最終的に1頭1点になります
泥沼の馬の導入は、打点が出る手札を持つプレイヤーが勝つことを緩和しています。
アグリコラは各要素の点数上限が4点になっているため、盤面作りの効率の良い点数行動が限られています。
ある程度のレベルになると、終盤のワーカーに点数行動がなくなります。
そういった場合、盤外から点数を持ってくる強いカードを持つプレイヤーが勝ちます。
馬には上限点がないため、盤外から点数を持ってくるカードがなくても、初期手札の得点上限を引き上げることが可能です。
ドラフトで得点ソースを無理に抜く必要性が減り、より自由度が増しました。
また、家畜が4種になったことで、厩を建てる重要性も増しており、より面白くなっています。
追加要素:大進歩14枚
泥沼では大進歩が14枚追加されています。
特別アクションで大進歩を出すことも可能です。
大進歩は2枚ずつ12箇所に置き、上が取られると下が取れる仕様です
大進歩が14枚追加されたことで、戦略の幅が広がりました。
資材変換系が用意されたので、特定の資材がたくさん取れるけど使い道に困る、といったケースも対応可能です。
盤外の得点ソースが増えたのと同義なので、ドラフトで得点ソースを無理に抜く必要性が減り、より自由度が増しました。
泥沼の序盤戦略
アグリコラは拡大再生産のゲームなので、序盤の立ち回りが非常に重要です。
序盤の中でも序盤であるステージ1の動きが良ければ、60点が見えてきます。
アグリコラ基本では、ステージ1で目指す4つの拡大再生産ルートがあります。
- 増築増員
- カードで効率UP
- 家畜繁殖
- 小麦撒き
詳しくは以下の記事をご覧ください。
-
アグリコラの序盤定石「ステージ1の4つの拡大再生産」こそが戦略の肝【攻略動画あり】
泥沼では特別アクションがあるため、上記の内2つを目指すことは容易です。
泥沼で目指すステージ1の拡大再生産ルートを紹介します。
- 増築増員+カードで効率UP
- 増築増員+家畜繁殖
- 増築増員+小麦2撒き
- 2件増築
- 家畜2種繁殖
- 小麦3撒き
特別アクションを使うことで、ステージ1でできることが膨大に増えています。
手札と展開によっては、ステージ1の3種繁殖も可能で、夢は広がるばかりです。
泥沼で60点を超えたプレイ記録
アグリコラリバイズド泥沼「abcデッキフィギュア拡張込み」を2戦遊びました。
1戦目:3人戦1番手2位66点
アグリコラ基本と同様の感覚で、増築増員と家畜の繁殖を目指して進めていきました。
特別アクションの理解が浅く、ステージ1で増築厩2からの羊繁殖の手順を逃しています。
ステージ3終了時の盤面が下の写真です。
家族は3人で、馬と羊が繁殖しています。
ここからは家畜4種が4頭以上になることを目指して進めていきました(ボーナスカード家畜官のため)。
2戦目:4人戦4番手1位63点
特別アクションで小麦2撒きが非常にやりやすいことに気づきました。
小麦が点数ソースとなる「ビールテーブル」というカードがあったので、それを軸にしてみました。
ステージ1に出し、小麦6つを12点にしました。
まとめ
アグリコラ泥沼は、めちゃくちゃ良い拡張です。
旧版5人をやり込みましたが、ゲームのバランスとしては泥沼の方が良いと感じました。
泥沼を持っている人が少ない上、手に入りづらいのが辛いところ。
アグリコラが好きで、アグリコラは一生遊ぶ気がする!という人には是非やってみて欲しいです。
コメントのお願い
アグリコラの関連記事
アグリコラの記事を紹介します。
-
アグリコラ攻略講座「50点を取るための戦略と基礎知識」【動画あり】
続きを見る
-
アグリコラの序盤定石「ステージ1の4つの拡大再生産」こそが戦略の肝【攻略動画あり】
続きを見る
-
アグリコラの職業進歩カード10段階評価とドラフトの考察【戦略・攻略】
続きを見る
-
アグリコラリバイズドエディションの戦略とコツと職業進歩カード評価
続きを見る
-
アグリコラ拡張「泥沼からの出発」レビュー・60点超えの戦略
続きを見る
-
アグリコラ:オリジナルカードを無料配布するので遊んでみてください【ファン拡張・Tデッキ】
続きを見る
アグリコラのボドゲニストyoutube動画
ルール説明動画を作ったので、インストが面倒なときや、事前に見て来てもらいたい人がいるときにお使いください。
かつてアグリコラ修行合宿でやった攻略講座「50点を取る戦略と基礎知識」です。
4つの序盤戦略について考察した動画です。
あと、アグリコラのカード評価動画をたくさんUPしています。
ボドゲニストのYoutubeチャンネル登録をしてもらえると、大変喜びます。ボードゲームの動画を配信しています。
ボドゲ宿タカハウスの案内
アグリコラを愛している農民の方々を大歓迎します!
ボドゲ宿タカハウスを運営しているので、いつでも気軽に泊まりに来てください。
グループで泊まりに来て、ボードゲームを夜な夜な遊ぶのがおすすめです!
・(参考)古民家宿タカハウスのグループ貸し切りでの楽しい使い方【愛知県新城市】
【お得情報】Amazonギフト券購入で20%還元
ボードゲームをamazonで買うなら、ギフト券を買っておくとお得です。
現在、期間限定キャンペーンでAmazonギフト券を5000円チャージすると、1000円分のポイントをもらうことができます。
還元率は20%と大変お得になっています!
さらに次回からもチャージするたびに最大2.5%のポイントが貯まります。有効期限も10年と使い忘れの心配もありません。
まずは以下からチャージして、ギフト券を使ってお得にAmazonで買い物をするのがおすすめです!