カタンの攻略ブログ記事を書いたところ、初期配置についての質問が来ました。
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カタン攻略:初期配置の考え方と序盤のコツ【初心者脱却~中級者の戦略】
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みなさんは上記のマップ例だったら、どこに開拓地と道を配置しますか?
当記事では、1番手から4番手までの開拓地を道を実際に配置するとしたら、どのような考えでどこに配置するかを考察します。
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初期配置の考え方
初期配置の考え方については、冒頭で紹介した攻略記事の方でまとめました。
簡単に振り返りつつ、実際にどこに置くかを考えていきます。
カタン島のチェック項目
- 各資源ごとの数字
- 有力な場所の資源算出量
- 港の位置と周辺の土地
- 2つ目の開拓地の候補
各資源ごとの数字を確認します。
パッと見た感じ、レンガが圧倒的に不足しそうです。次点として鉄の産出量も少なめです。
実戦では、希少な資源と過多な資源を認識していればOK。
正確な確率は以下です。
タイルの種類 | 数字 | 合計確率 |
---|---|---|
丘陵(レンガ産出) | 3,4,12 | 7/36 |
森林(木産出) | 4,8,8,9 | 17/36 |
牧草地(羊産出) | 2,3,5,6 | 12/36 |
畑(小麦産出) | 6,9,10,11 | 14/36 |
山地(鉄産出) | 5,10,11 | 9/36 |
1番手の配置
では、1番手プレイヤーならどこに配置するか考えてみます。
まずは、資源が出る確率が高い場所をピックアップしてみると、以下の5つの場所になります。
場所番号 | 周辺数字 | 確率 |
---|---|---|
資源産出地1 | 5,8,10 | 12/36 |
資源産出地2 | 5,6,11 | 11/36 |
資源産出地3 | 5,9,10 | 11/36 |
資源産出地4 | 4,8,10 | 11/36 |
資源産出地5 | 3,6,9 | 11/36 |
資源産出地1~5を確認していきます。
資源産出地1
鉄5・10、木8。
鉄は希少かつ重要資源です。都市にするための小麦が豊富に産出する盤面なので、2手目に麦産出地が取れそうです。
木は過多の展開になり、「レンガ」は取れないでしょう。
変換(貿易)でレンガを手に入れるので、木は変換材になることが想定されます。
資源産出地2
羊5、麦6、鉄11。
羊麦鉄は発展カードを引けるため、組み合わせ的には良いです。
しかし拡大再生産をしていくためには、都市を狙う必要があります。
そのための鉄が手に入りづらく、羊と麦が過多の盤面なので、1番手の初手候補にはなりません。
資源産出地3
羊5、木9、麦10。
羊と麦と木は「鉄」か「レンガ」がないと使い道がありません。
鉄とレンガは希少資源で取りづらく、1番手の初手候補になりません。
資源産出地4
木4・8、麦10。
木は豊富ですが、「レンガ」がないと使い道がありません。
レンガは希少資源で取りづらく、1番手の初手候補になりません。
資源産出地5
レンガ3、羊6、麦9。
希少なレンガが取れますが、数字が3なのが心許ないです。
羊麦の相方の鉄が希少資源で取りづらく、1番手の初手候補になりません。
1番手初手候補地
資源産出地の中では、1がもっとも有力です。
希少資源「レンガ」が取れる有力な場所を確認すると、羊3、レンガ4、木8があります。(下の画像のB地点)
場所番号 | 周辺数字 | 確率 |
---|---|---|
初手候補地A | 5,8,10 | 12/36 |
初手候補地B | 3,4,8 | 10/36 |
最終的に、初手候補地AかBの2ヵ所で迷います。
初手候補地A
初手候補地Aは、鉄鉄木と産出資源が偏っている点が気になります。
ただ、希少かつ重要資源「鉄」の数字5の他の場所が弱いため、鉄を抑えることができます。
序盤~中盤に鉄数枚は交渉することができると踏みます(メンバーに寄りますが)。
2手目に小麦産出地を選び、都市を作っていくプランを想定。
羊2鉄5の3:1港を頑張ってつくれば、都市3つ6点+最大騎士力2点+ポイント2点といった形の10点が見えます。
初手候補地B
初手候補地Bは、希少資源のレンガが取れる最有力地を抑え、レンガのお供である木が出るのがポイントです。
2手目は麦が取れる場所を選び、道を伸ばして、開拓地を増やすプランになるでしょう。
レンガ4の3:1港は確保可能なので、開拓地を増やしたあとは変換で都市作りや発展カードを引いていきます。
都市2つ4点+開拓地3つ3点+最大交易路2点+ポイント1点といった形の10点が見えます。
結論
候補地Aを選びます。理由は3点あります。
候補地Aを選ぶ理由
- 資源産出期待値が高い
- 鉄が出る方が最終的に勝ちやすい
- 発展カードを多く引くプランの方が勝ちやすい
3:1港を目指し、道は上に置きます。
2番手の配置
1番手がAに置きました。
有力初手候補地だったもう一方のBを選びます。
道は左下へ置きます。
木8+羊港、レンガ4+3:1港、どちらも使い勝手が良いです。
3番手の配置
1番手と2番手が配置した盤面が以下です。
今回の盤面で希少資源である「鉄」「レンガ」の有力ポイントが1番手2番手に抑えられています。
2つの考え方があります。
2つの考え方
- 数字が悪くても「鉄」「レンガ」が産出される場所を取りにいく
- 資源産出量を重視して港をからめていく
1:鉄レンガ重視
鉄とレンガがを確保しにいく場合は、以下の2ヵ所が候補地です。
場所番号 | 周辺数字 | 確率 |
---|---|---|
3番手候補地A | 3,6,9 | 11/36 |
3番手候補地B | 9,10,11 | 9/36 |
「確率が36分の2違うこと」と「3種の資源が手に入ること」を考えると、3番手候補地Bより3番手候補地Aに軍配が上がります。
2:港をからめる
港を確保する場合は、以下のCが候補地です。
場所番号 | 周辺数字 | 確率 |
---|---|---|
3番手候補地C | 4,8,10 | 11/36 |
DかDの右にある木港と、木が産出できる3番手候補地Cを組み合わせるのは有力です。
3番手候補地Cを抑えれば小麦10の木港は取れると思いますが、木9小麦10に誰かが開拓地を置いた瞬間に木港に置けなくなるリスクを背負います。
最終候補地
2つの考え方で有力な場所を整理し、最後に、戻ってくる2つ目の場所との組み合わせを考えます。
組み合わせまで含めると、以下が最終候補地となります。
場所番号 | 周辺数字 | 確率 |
---|---|---|
3番手候補地A1 | 3,6,9 | 11/36 |
3番手候補地E1 | 5,9,10 | 11/36 |
A1とE1が最終候補地です。
A1は2つ目の開拓地としてA2と組み合わせられると、以下の強みがあります。
A1×A2の強み
- 全資源が産出する
- A1から羊6の3:1港が取れそう
- A1とA2を繋ぐことで最長交易路が取りやすい
E1は2つ目の開拓地としてE2と組み合わせられると、以下の強みがあります。
E1×E2の強み
- 都市を作って発展カードを引く戦略
- E1から木9の3:1港が取れそう
E1に置く弱みが2点あります。
E1の弱み
- E2が取れたとしても都市にする鉄の産出量としては少ない
- E2が取れなかった場合、方針がなくて詰む
よって、3番手はE1ではなくA1を選びます。
道は上に伸ばし、3:1港を見据えます。
4番手の配置
1番手と2番手が配置した盤面が以下です。
4番手は、初期にもらえる資源も合わせて組み合わせを考えます。
攻略記事で、最長交易路か最長騎士力のどちらを取りに行くかを考えてゲームをスタートすると書きました。
今回の4番手は2つの方針を検討できます。
最大騎士力方針
最大騎士力を目指す方針の場合の組み合わせは以下です。
序盤は都市を作って生産力を上げ、発展カードを引きながら次の開拓地を狙います。
次の開拓地は、木9の3:1港を目指す形になります。
鉄10,11だと序盤で都市を作るには鉄が不足気味ですが、初期資源で鉄2枚小麦1枚手に入るので、A1を都市にすればA2の都市化はいけそうです。
最長交易路方針
レンガの産出が厳しいため、木港を使っていく形になります。
B1B2の組み合わせは、木の産出地が4,8,9と3ヵ所あります。
B1から右に道を伸ばして木8麦10の木港を抑えれば、道を伸ばして開拓地をどんどん建てていくパターンに持ち込めます。
初期資源で木2枚レンガ1枚が手に入るのも良い感じです。
ただ、木8麦10の木港を2番手が2つ目の開拓地として置く可能性があり、置かれると詰みます。
リスクを踏まえて安全を取るなら、以下の組み合わせでしょうか。
C1から木8の木港に繋ぐ構想です。
C2を2つ目の開拓地にしているのは初期資源でレンガを手に入れるためで、このレンガがないと次の開拓地までの道のりが遠くなります。
Bの組み合わせと比べるとかなり弱いですが、Bのリスクが大きいので、Cの組み合わせも検討します。
4番手結論
強さ的にはB>A>Cという判断です。
問題はB配置の場合に、2番手に木8麦10木港に開拓地を置かれるリスク。
リスクを検討します。
3番手の2つ目の有力開拓地候補は、「木4麦9鉄11」「木4羊5鉄11」「麦9鉄10鉄11」があります。
3番手の2つ目の開拓地 | 2番手の2つ目の開拓地 |
---|---|
木4麦9鉄11 | 羊5麦6鉄11 |
木4羊5鉄11 | 麦9鉄10鉄11 |
麦9鉄10鉄11 | 羊5麦6鉄11 |
2番手の2つ目の開拓地として「木8麦10+木港」よりも、上記の表の場所の方が強いと考えます。
よってB1B2に配置し、木2枚レンガ1枚をもらいます。
2番手が妨害思考の高いプレイヤーの場合、A配置にする可能性はあります
3番手2つ目の配置
3番手の2つ目の開拓地の配置する、前提の盤面は以下です。
候補地は、数字期待値が高い「羊5麦6鉄11」、全資源産出となる「木4麦9鉄11」、初めに鉄2枚麦1枚をもらい都市化を狙える「麦9鉄10鉄11」、の3つです。
羊5麦6鉄11
羊が余って変換していくだけになりそうなので、他2つより劣ります。
木4麦9鉄11と麦9鉄10鉄11の比較
木4と鉄10のどちらが有力かが焦点になります。
産出期待値は同じで、木4の方の場合は攻略記事で書いた「最長交易路戦略」、鉄10の場合は「最大騎士力戦略」に進むことになりそうです。
1番手が最大騎士力戦略、2番手と4番手が最長交易路戦略に向かうことを考えると、鉄10の方を選んで騎士力戦略の方で競合するルートを選びます。
結論は、麦9鉄10鉄11の場所を選び、道は下に伸ばします。
2番手2つ目の配置
2番手の2つ目の開拓地の配置する、前提の盤面は以下です。
数字期待値が良く、1つ目の開拓地で産出しない麦鉄が補える「羊5麦6鉄11」の一択です。
1番手が麦6麦11レンガ12の場所に置きそうなので、道は左下に伸ばします。
1番手2つ目の配置
1番手の2つ目の開拓地の配置する、前提の盤面は以下です。
鉄のお供である麦が必須です。
麦6麦11レンガ12の一択で、道は右下に伸ばします。
まとめ
最終盤面は以下になりました。
このゲームは誰が勝つんでしょうね。
どのプレイヤーにも主張点があり、良い勝負になりそうです。
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カタンを初心者に薦めていいのか?
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