ドミニオンがネット対戦できるサービスを知りました。
基本デッキは無料で、拡張デッキを使いたければ有料となります。
ドミニオンといえばデッキ構築の名作ボードゲームですが、数えるほどしか遊んだことがありません。
僕を誘ってくれたボードゲーム仲間は、すでにドミニオンの時代を終えていました
オンラインサービスで遊んでみようと考えたとき、天啓を得ました。
僕は農業ボードゲームアグリコラをよく遊んでいるのですが、そのアグリコラ仲間の1人がドミニオン世界選手権で優勝しています。
2016年世界選手権1位・2018年日本選手権1位
アグリコラの抜け番の際に、世界チャンピオンによるドミニオン戦略講座をマンツーマンで受けました。
講座を受けなければ、ドミニオンがどういうゲームなのかを理解するまでに膨大な時間がかかったことは間違いありません。
ドミニオンで強くなりたいなら、事前に知っておくと明らかに有益な情報です。
当記事では、世界1位のドミニオン戦略講座の内容をまとめていきます。
記事の信頼性
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ドミニオンのデッキの組み方
ドミニオンには「コンボ」と「ステロイド(以下ステロ)」と呼ばれる2つのデッキの組み方があります。
コンボは、毎ターン属州を購入できるようにするデッキの組み方で、属州を4枚手に入れることが目標になります。
ステロは、2~3ターンに1回属州が購入できるようにするデッキの組み方で、属州(+公領)を可能な限り手に入れていきます。
コンボとステロは一長一短があり、場合によってどちらが強いかが変わります。
コンボはデッキが完成するまでに時間がかかり、属州の購入が間に合わなかったら勝てません。
ステロはデッキの完成までは早いですが、コンボの属州購入が間に合ってくると勝てません。
つまり逆も然りで、コンボはデッキ完成からの属州購入を間に合わせれば勝ち、ステロはコンボの属州購入の前にゲームを終わらせれば勝ちなのです。
ドミニオンの本質
ドミニオンの本質は、コンボとステロに行く人数を見極めて自分のデッキを作るゲームだということです。
ゲームにおいて、何人がコンボを作り、何人がステロを作るかにより、属州が枯れるタイミングが変わります。
コンボの特徴 | 属州購入のタイミングが遅い |
---|---|
ステロの特徴 | 属州購入のタイミングが早い |
例えば4人戦において、1人がコンボ・3人がステロを作った場合、ステロ勢によって属州が枯れるスピードが早く、コンボは間に合わず勝てません。
逆に4人戦において、3人がコンボ・1人がステロを作った場合、ステロ1人では属州が枯れないので、コンボが間に合ってきます。
デッキの人数によって誰が勝つかを表にすると、以下のようになります。
4人戦の内訳 | 誰が勝つか |
---|---|
コンボ4人 | コンボの中でうまくプレイングした人 |
コンボ3人ステロ1人 | コンボの中でうまくプレイングした人 |
コンボ2人ステロ2人 | 一番うまくプレイングした人 |
コンボ1人ステロ3人 | ステロの中でうまくプレイングした人 |
ステロ4人 | ステロの中でうまくプレイングした人 |
自分以外のプレイヤーがコンボかステロのどっちかを見極め、それに合わせて自分のデッキを組んでいく必要があります。
ステロイドデッキの考え方
ステロをもう1度確認すると、2~3ターンに1回属州が購入できるようにするデッキの組み方で、属州(+公領)を可能な限り手に入れていきます。
ステロでは、デッキにおけるカード1枚の平均金量という考え方をします。
例えば平均金量が1.6金ならば、5枚カードを引くと8金になる可能性はかなり高いです。
銅貨2枚銀貨3枚で構成される合計5枚のデッキの平均金量は1.6金で、5枚引くと必ず8金となります
実際は平均金量が1.3金~1.4金になれば、2~3回に1回は8金ができます。
ステロはステロに適したカードがカードプール(10種類のカード)に1種類でもあれば良く、基本デッキにおける鍛冶屋はステロの目安となるカードです。
鍛冶屋のようなアクションカードと金貨銀貨といった財宝カードを組み合わせてデッキを構築します。
例えば鍛冶屋を使ったステロの場合、1ターン目の4金で鍛冶屋を購入し、2ターン目の3金で銀貨を購入します。
以後は金貨>銀貨の優先順位で購入を繰り返します。
デッキが16枚になった段階で2枚目の鍛冶屋を購入するようなステップを踏み、8金ができれば属州を購入していく流れです。
はじめの5枚に鍛冶屋が2枚あったり、鍛冶屋で引いた3枚に鍛冶屋がない方が好ましいからです
終盤に8金ができず属州が買えないケースでは、金貨か公領を購入します。
購入した金貨が2回使えるなら金貨、2回使えないなら公領を選びましょう。
鍛冶屋の強さを定量化する考え方は、鍛冶屋で引いた3枚の金量が平均4金になれば鍛冶屋は金貨より強いというのが指標です。
鍛冶屋で引いた3枚の金量が平均3金でも、金貨と同等の強さが4金で手に入っています
ステロのデッキ構築をする場合、鍛冶屋よりも強いステロ向きカードがカードプールにあれば、ステロに向かう選択肢が生まれます。
コンボデッキの考え方
コンボを改めて確認すると、毎ターン属州を購入できるようにするデッキの組み方で、属州を4枚手に入れることが目標になります。
毎ターン属州を2枚購入できるようにデッキを組んでいきます。
16金がでるようにするため、8金を超えてもデッキが完成するまでは属州を買いません
コンボでは、毎ターン自分のデッキのカードをすべて使います。
以下のカードを組み合わせます。
コンボの材料カード
- 村系カード(村などのアクションを増やす効果)
- ドロー系カード(鍛冶屋などのカードを引く効果)
- 廃棄系カード(礼拝堂などの廃棄する効果)
- 複数枚カード獲得(工房や市場などの1ターンに複数枚のカードを獲得する効果)
上記の中でも特に重要なのは村系カードで、+2アクションによりアクションカードのコンボが可能になります。
コンボは状況に合わせてカードを購入していくので、アクションが足らなければ村系カードを足し、カードの循環が不足していればドロー系カードを足し、といった形で購入するものを決めます。
ドミニオンの戦略とコツ
まずはカードプールの10種類のカードで、ステロとコンボのデッキ構築が可能かとその強さを確認します。
大会ではステロもコンボもできるようにサプライされていることが多い
その上で他のプレイヤーの購入するカードを確認しつつ、自分のデッキをステロかコンボのいずれで組むかを決めます。
場の状況に柔軟に対応しながらカードを購入し、デッキ構築から点数行動(属州や公領の購入)に移るタイミングを計ります。
ドミニオンは15ターン前後で終わり、勝利点の目安は27点前後です。
ちなみに全員が銀貨と金貨を購入してデッキ構築をすると、18ターン前後で終わります。
カードプールや全体のデッキの作り方にも寄りますが、初心者は15ターンで27点取ることを1つの目標にすると良いでしょう。
まとめ
以上がドミニオン世界1位の方から受けた初心者向け講座の内容です。
早速、初心者同士で2戦遊んでみました。
魔女を使って呪いをばらまくステロ、17ターンで34点勝利。
英語ログインのgoogle日本語翻訳になっており意味不明な日本語になっています
民兵と書庫を使ったステロ、18ターン30点勝利。
とはいえ、自分が何をやろうとしているのかが分かっているので、講座を受けた意味は大きいです。
ランダムサプライにしたところ、おそらくコンボが作れないカードプールでした。
大会用の組まれたサプライで遊ぶと、ドミニオンの真の面白さが味わえるのではないかと思います。
名作ドミニオンを目一杯楽しみましょう!!
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ドミニオン初心者におすすめの拡張は「海辺」と「陰謀」と言われています。
基本と合わせて紹介しておきます。
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